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前回からの続き
(前回→バイトで見える、コンビニオーナーの正体)
引野さんと私(プラト)の会話続き→
「オーナーが何円ぐらい稼いでるか、計算できたらいいんですけど。(プラト)」
「計算しようと思えばできるのよ。(引野さん)」
「マジっすか!?・・・でもどうやって?」
バイトしている店のオーナーの収入を調べるなんて、ちょっと後ろめたい気もしましたが、
結局、自分の好奇心には勝てず、計算をしてみることにしました。
「えーっとね、まず・・・このコンビニの1日の売り上げは?」
「うーん、商品発注の時に見るパソコンに載っていた気がします。」
「で、何円だったっけ?」
「平均で50万円だったかな。」
「じゃあ、この店は1ヶ月に1500万円の売り上げがあるのね。」
「結構スゴイ数字っすね。でもここからどうするんですか?」
ここから、お金の流れを追っていく、オーナーの収入の謎解きが始まったのです。
「コンビニって利益は何割ぐらいあるのか知ってる?」
「そんなの知るわけないですよ。引野さんは知ってるんですか。」
「プラト君は注意力が低いのねぇ。ココに書いてあるじゃない。」
そう言うと、引野さんは引き出しにしまってあった伝票を取り出しました。
この伝票は、入荷される商品の詳細が書かれている紙の束です。
入ってきた商品を並べる忙しいときに、スタンプ押しやサインをして、
仕分けをしなければならないので、全然気にしたことがなかったのです。
「おぉ、仕入れ値と売り値がちゃんと書いてあるっ!」
「コレを見ると、だいたい平均3割ぐらいの利益になってるわね。」
「あれ、ビールとか発泡酒とかって、意外と利益率は低いっすよ。」
「どれどれ、あら本当ね。もっとヤクザな商売をしてると思ってたわ。」
ヤクザな商売って・・・どういう表現してんだよっ、と心の中で突っ込みを入れつつ、
捨てられているレシートの裏に、「粗利益450万」と書きました。
私は過去に、1日だけ簿記の勉強をしたことがあったので、専門用語と
何をどう計算したらいいのかだけは知っていました。
「えーと、次は営業利益ですね。」
「えぇ、じゃあ何に何円かかったかわかる?」
「そうですね。まずはロイヤリティーですね。」
「あ、それって本部に払わなきゃいけないやつ?」
「そうです。たしか、利益の35〜50%ぐらい取られるんですよ。」
「うそっ!?・・・そんなに持っていかれちゃうの?」
「たしか、前に読んだビジネス書に書いてありましたよ。」
「実はコンビニのオーナーって厳しいのね。」
コンビニを始めるときには、いろんなタイプがあります。
土地もお金もない人は、少ない金額を払って、店を用意してもらう。
土地を持っていてお金もある人は、店も自分で立てて、仕組みだけ買う。
もちろん、本部にほとんどを用意してもらったタイプの人は、利益の半分を
本部に持っていかれてしまうような、厳しい世界が待っているようです。
また、ローソン、ファミリーマート、サークルK、といったチェーンによっても、
本部が店から
私の働いている店のオーナーは、土地は自分で用意してるし、某中堅チェーンなので、
本部に
(ちなみに、某最大手チェーンは、
「まぁそれでも、うちのオーナーは最低水準の35%だと思いますよ。」
「なんか一気に利益が減ったわね。」
「まだまだですよ。ここからさらに、人件費が必要ですよ。」
「なんか面倒くさくなってきちゃった。あ、いらっしゃいませーこんばんわー。」
お客さんが入ってきたとたん、テレアポ嬢の声に変化する引野さんを横目に、
私は謎の探求を続けていきました。(仕事しろ>自分
(続き→みるみる減っていくコンビニの利益)
